まずは毎週最寄り駅の前の広大な駐車スペースで開かれているのみの市を見に行きました.
ここののみの市はすごいです.
ガイドブックにも載っているんですけど,家のガラクタを持ってきて売っている人から,ちゃんとした品物を仕入れてきて置いている人,はたまた自分の作品(絵画)を置いている人がいます.
すごい人数がごった返しているので,スリには注意です.
写真は3枚とものみの市です.
これは午前中のにぎわいです.直線にして100m以上ある駐車場に人の通る道を空けて,4列になってます.
1列に大体30店舗くらいはあると思います.
これは午後17時頃です.大体の店がしまい始めて,残った店はたたき売りを始めます.
あと,大量のごみが残ります.
所詮いらないものなので,売れなかったら商品の中で今後も売れそうにないものは捨てていくみたいです.
これは清掃車です.19時近くなると清掃員が清掃車に乗ってきて一気に片付けます.除雪車のようになっていて,ゴミを一か所に集めて一気に捨てるようです.
日曜日の朝はごみ一つ落ちてない駐車場に戻ります.
家のガラクタを置いている人なんかは交渉次第でタダ同然になるので,ここでゲットできれば万々歳だったのですが,やはりそうはうまくいきません.
子供用のグローブやちょうどボールをキャッチする部分がないものしかありませんでした.
気を取り直して,大きなスポーツ店に行ったのですが,野球の「や」の字もありません.
店員に聞くと「野球用品?そんなもの置いてないよ」という感じであしらわれました.
野球やソフトをやってる人には申し訳ないですが,オーストリアでは野球はラクロス以下の人気のようです.
(こういうとラクロスをやってる人にも失礼ですが.)
ヨーロッパの国々はだいたいそんな感じみたいです.
ってことで,本日スポーツ用品店を大小6店舗回りましたが,本当にどこも「や」の字もなかったです.
えぇ,挫折です.
明日はどこもやってない上に初練習は水曜日です.
もうチャンスは月・火しかありません.
買えるのでしょうか.
もうひとつの散発は昨日から引き続きの登場となるボブの話題です.
私が電動バリカンを買って,自分で坊主にしたことをボブに話したところ,ボブも自分でやるとのことで,今日バリカンを買いに行ったようです.
21時頃,部屋でサッカーのオーストリアvsフランスの国際試合を見ていると,どこからか大きな音で「ビー!!ビー!!」と鳴り出しました.
びっくり部屋中探し回り,やっとインターフォンが鳴ったことに気づきました.
せめてもうちょっと音量小さくできないかな...
急いで受話器を取るとボブが部屋の前まで来てて,ちょっと出てきてくれとのこと.
なにかあったのかと外に出ると,ボブがあわてた様子で自身の後ろ髪を指さしながら何か叫んでいました.
で,ボブの後頭部を見てみると...
そこには... コボちゃんが... もしくは,わかめちゃんが...
はい,明らかに失敗です.
笑いをこらえるのに必死だったのは言うまでもありません.
ボブいわく,説明書通りやったのにこんな風になったとのこと.
どうすればいいんだ?と半分泣きそうな顔で訴えてきました.
これ以上自分切るのは怖いから私にやってくれとのこと.
私は笑いをこらえながら,「大丈夫,とりあえずボブの部屋に行こう」となだめて二人でボブの部屋に向かいました.
部屋に入ると,鏡の前に新聞紙を引いてあり,悪戦苦闘した形跡が見えます.
説明書の一部分を指さし,ボブがこの通りやってたというのでそれを見てみると,そのバリカンは0mmから21mmまでカットの長さを調整できるキットがあるのですが,確かに耳のまわりと襟足は「0mm」で行うということが絵付きで書いてありました.
...いやいや,襟足だろ?君のはすでに「コボちゃん・わかめちゃんレベル」の「0mm」での完全なる刈り上げですよ??
しかも刈り上げの位置が揃っておらず,ガタガタ.
私にどうしろと...
でもまぁ,前髪とトップとサイドをまったく刈ってなかったのでそこから始めることに.
私は「3mm」なので,どのくらいの長さがいいと聞くと,ボブいわく「12mmで」とのこと.
...いやいや,あれだけ後ろを「0mm」で刈り上げておいて(しかも中途半端に),他の部分が「12mm」もあったらおかしいやろ.
ってことで,「OK,12mm」ねと言いながら,独断と偏見で前髪とトップとサイドは「9㎜」に,後ろは「6㎜」と刈り上げ付近は「3㎜」にすることにして,散髪を開始しました.
前髪とトップとサイドをさくさく終わったのですが,やはり問題は後ろ髪です.
もう,位置的には耳の半分くらいの高さまで「0mm」でいっちゃってるんですよ.
しかも一部分だけ.
どうしようもないので一番高く刈り上げちゃってる位置に他の部分をあわせました.
笑いをこらえながら.
そのあと後ろ髪全体を「6㎜」でカットすると,刈り上げとの境が「東尋坊」のように断崖絶壁となっておりました.
その境界線をちょこちょこと「3㎜」でカットすると,どうにか笑わずに見れるような雰囲気になりました.
鏡がひとつしかなく後ろはチェックできないので,これでいいだろうと考え,ボブにできたことを伝えました.
(妥協ではなくて本当にこれ以上は私ではどうしようもなかったのです.)
ボブは鏡を見るなり,「Good!!Thanku you!!」と言って握手を求めてきました.
万事解決です.
その後片づけてちょっとワインを飲みながら二人でサッカーの続きを見て帰ってきました.
途中,ボブが何回か「0-6」ラインをさすっていました.
そりゃあ,気になるだろ.そのラインは.
でも見てないのでさすった後も納得したように頷いてサッカーを見ていました.
以上,本日の報告終わりです.
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